寒い季節でも・・・要注意!!
毎日寒い日が続きますがいかがお過ごしですか。
今回は、寒い季節でも注意していただきたいノミの話しをしていきたいと思います。また当院で使っているノミ・ダニ駆除剤に新しく5kg以下のワンちゃん用が新しく発売されました。
ノミ・ダニと聞くと”暑い季節だけ" ”夏だけ”と4月~10月までは予防をさせる方々も多くいらっしゃいますが、実は寒い季節でも感染することがあります。
?寒い季節でも、散歩が好きなわんちゃん外に出かけていくねこちゃんもいることと存じます。また、人が家に持ち込んでしまい繁殖する場合もあります。
ノミやダニと聞きますと、わんちゃんやネコちゃんに寄生し、血液を吸うことは皆様もご存知だとは思います。しかしそれだけでなく、病気も一緒に媒介します。
ノミに関しては主に知られているの病気は
・ノミアレルギー性皮膚炎:ノミの唾液成分に反応し、激しい痒み、湿疹、脱毛などを伴ないます。一度このような状態になりますと、わずかなノミの寄生でも、このような皮膚炎に悩まされます。
・瓜実条虫(サナダムシ):大型の小腸に寄生する寄生虫です。ノミの幼虫が条虫の卵を食べ、ノミの体内で発育します。わんちゃんやねこちゃんが、グルーミングなどで、体についたノミを食べることにより寄生します。症状としては、下痢や嘔吐の原因になります。また瓜の実ににた片節が糞便や肛門に付着します。
・ねこ引っかき病:原因菌である菌をノミが媒介し、他のねこに移していきます。感染したネコに噛み付かれたり、引っかかれたりすることにより、リンパ節が腫れ、発熱や頭痛を引き起こします。
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アレルギー性皮膚炎 瓜実条虫 ネコ引っかき病
室内に持ち込んでしまい、繁殖した場合は大変です。寒い時期だと、ノミやダニの成長サイクルは遅くなります。しかしノミに関しては、卵から孵化するには13℃以上あれば孵化できます。冬の間でも室内温度は13℃以上はありますので、お家の中にノミやノミの卵を持ち込んでしまうと大量にノミが発生することもあります。
またノミやダニは稀に人にくっつき、血液を吸う場合があります。ノミやダニにかまれると、痒みがとても強く、紅く発疹ができます。またダニが人にうつす病気をあります。ノミ・ダニの駆除を行う際には動物に駆除剤をつけてもらうことはもちろん、環境中の掃除も大切になります。ノミやダニは多数の卵を産み、環境中に散らばっていることがあります。動物への駆除剤をつけるだけでは、卵から孵化した新しいノミ・ダニがまた寄生してしまいます。
もし万が一室内で繁殖した場合は、動物のノミ・ダニ駆除+室内の掃除を徹底して行ないましょう。一番は感染しないように毎月予防をおこないましょう。
5kg未満の小型犬の方にお知らせです。昨年の12月から新しく5kg未満のワンちゃんのノミ・ダニ駆除剤が発売されました。効果は以前のものと変わりはないのですが、液量が少なくなることで毛からあふれ出すことが少なくなり、舐める心配も少なくなります。(上記写真はyahoo画像引用)
※ 詳細については、動物病院へお尋ねください。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。