お散歩時には注意しましょう
みなさんダニの予防していますか?お散歩に行かれる時に、好んでやぶや草むらに顔をのぞかせたりするワンちゃんが多いと思います。
そんな時に草の先端などに待ち構えていたダニがワンちゃんネコちゃんの鼻先や顔、足先につく可能性が大きいです。主にだにがつきやすい個所は、頭や耳、眼のふち、お腹や足の指の間などにつくことが多いようです。
〈指の間も注意してみてみましょう〉
ダニの体内には恐ろしい病原体が含まれており、吸血の時にダニの唾液と一緒にその病原体をワンちゃん猫ちゃんの体の中に入れてしまいます。
・犬バベシア症…ダニが寄生して2から4週間の潜伏期間があります。バベシア原虫が赤血球に寄生し破壊することによって貧血、発熱、赤色尿、食欲がなくなるなどの症状が出てきます。黄疸、多臓器不全を起こし死に至ることもある怖い病気です。治療を行ってもバベシアの原虫が体の中から完全に消失することはありません。1度かかると再発の恐れもあり一生持ち続ける病気になります。
・ネコヘモバルトネラ症…猫の赤血球表面に寄生するヘモバルトネラというリケッチアが原因になり貧血、発熱、元気がなくなるなどの症状が見られます
・ライム病…犬猫、人にも感染します。犬では神経症状、発熱、食欲不振などの症状が出て、人では感染初期に赤班出た後に皮膚症状、神経症状、関節炎などの症状が見られます。
もし、ご自宅でワンちゃんにダニが付いていても無理やりダニをとらないでください。ダニをとるときにダニの体をつまんだりするとダニの体内にある病原体をワンちゃんの体の中に入れてしまう事があります。ダニを見かけた場合まずは動物病院にご連絡を下さい。
ダニでは咬まれて吸血される以外にも、上記のような恐ろしい病気をもらってしまう可能性がありますので、しっかり効果のあるお薬を選んで定期的にダニの予防を行ってください。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。