綾部動物病院

宮崎市の動物病院です。子犬の飼い方指導・犬の保育園・犬のお泊り強化保育・犬のしつけ教室・トリミング・ペットホテルも行っております。お気軽にお越しください。

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子犬を迎えたら ワクチン編

寒い時期が到来しましたが、いかがお過ごしでしょうか?寒がっているわんちゃんやネコちゃんも多いことと存じあげます。さて暑いの日より、寒い日のお昼にお散歩に出かけられる飼い主様・わんちゃんも多いでしょう。また反対に寒がってお外にでるわんちゃん、ねこちゃんも多いことでしょう。



この時期インフルエンザが流行するように、わんちゃんとくにねこちゃんの伝染病も流行します。わんちゃんの場合は、年中お散歩に行きますので、実はいつでも病気に感染する機会はあります。またねこちゃんもお外に出る子は病気に対して要注意です。子犬さんを迎えてワクチンを控えていらっしゃる方も、長年接種されている方も、または小さいころワクチンを接種された方ももう一度ワクチンについてこの機会に復習をしましょう。



ワクチンとは?・・・弱毒化したウイルスなどを体に接種し、体抗体をつくらせておきます。いざ病原体が体に入ってきたときに、即座に抗体が生成され、対処することで症状が軽くすむようにします。



ワクチンプログラムとは?・・・・”最初は数回接種してください”とペットショップや病院で聞かれたことがあると思いますが、子犬も成犬も1回だけの接種では免疫を十分につけることができません。ですので、子犬の場合は3回、成犬の場合は2回は接種していただくと.ことになります。ワクチンは生後2カ月から接種できます。



ワクチンの種類は?・・・・様々です。わんちゃんでは2種類・5種類・6種類・7種類・8種類・9種類の病気の予防のワクチン ねこちゃんでは3種類・4種類・7種類の病気のワクチンがあります。



ワクチンに含まれる病気について



<わんちゃん>



・パルボウイルス感染・・・原因:パルボウイルス 症状:食欲低下、発熱、嘔吐、時には血液混じりの激しい下痢が見られます。重症になると脱水が進み、短い時間でなくなることも和えいます。伝染力が強く、ウイルスを排出している犬との接触や吐物や糞便、または粉塵を経口、吸引することにより感染します。また伝染力を保持したままのウイルスを人が服や靴につけて運ぶことにより感染することもあります。室内だけのワンちゃんでも感染する可能性があります。



・ジステンパー感染症・・・・原因:ジステンバーウイルス ・症状:高い熱、目やに、くしゃみ、鼻水がでて、元気、食欲が低下します。嘔吐や下痢の消化器系症状を引き起こし、症状が進行すると、震えや神経症状を起こす場合もあります。とくに子犬では死亡率が高い病気です。感染経路としては、感染しているワンちゃんの目やにや鼻水、唾液、尿、便にウイルスが含まれ、接触による接触感染や咳やくしゃみで空中に飛散したウイルスを吸いこむことで感染します。



・アデノウイルス感染症:・原因アデノウイルス・症状:発熱、食欲不振、くしゃみや鼻水の他短く乾いた咳が続きのどや扁桃が腫れる場合もあります。とくに他のウイルスや細菌などの2次感染を誘発し、症状が重くなる場合があります。感染経路としては、感染犬との接触や咳やくしゃみで空中に飛散した飛沫から感染します。



・パラインフルエンザ感染症:原因:イヌパラインフルエンザウイルス ・症状:水性の鼻水や咳、軽い発熱と扁桃の腫れなどが見られます。他のウイルスや細菌と混合、あるいは2次感染がおこりやすく、その場合は症状も重くなります。 感染経路としては、鼻水や咳などで飛沫に含まれ、イヌの呼吸器系に感染します。



・犬伝染性肝炎:・原因:イヌ伝染性肝炎ウイルス ・症状:高い熱、嘔吐や下痢、元気・食欲がなくなります。時には目が白く濁ったりします。症状の程度はさまざまですが、まったく症状を示さず突然亡くなることもあります。 ・感染経路としては、感染した犬の便や尿に接触することにより感染します。



・コロナウイルス感染症:・原因:コロナウイルス ・症状:主に嘔吐や下痢、脱水を起こします。コロナウイルスの病原性は弱く、成犬に感染しても、その多くは症状の現れない不顕性感染です。症状が現れたとしても、軽い下痢や食欲の低下、嘔吐といった症状が見られる程度となります。幼若な子犬の場合、他のウイルスや細菌の2次的な感染を誘発し、症状が重くなる場合があります。感染経路としては、、感染した犬の糞便を何らかの拍子で(道ばたのフン便のにおいを嗅いだり、フン便を踏んだ足をなめたりなど)、口にしてしまうことで感染します。



レプトスピラ感染症(人獣共通感染症)・原因:レプトスピラという細菌です感染しても、特に症状の現れないまま経過し、自然治癒する不顕性型が多く見られます。この場合は回復後、長期間、尿とともに菌を排泄して、ほかの動物への感染源となります。出血型と黄疸型があります。出血型は、レプトスピラ・カニコーラ(イヌ型レプトスピラ)という種類の菌に感染した場合に起こります。主に40℃前後の高熱、食欲不振、結膜の充血、嘔吐や血便などをもたらし、末期には尿毒症や脱水を起こして、高い確率で死に至ります。

もう1つの黄疸型は、レプトスピラ・へクテロヘモラジー(黄疸出血性レプトスピラ)という種類の菌に感染した場合に起こります。こちらは主に黄疸、嘔吐、下痢、口の粘膜の出血症状などをもたらします。出血型よりも症状の重いことが多く、ひどい場合は発病後わずか数時間から数日で亡くなるケースも見られます。レプトスピラ症は人獣共通感染症(ズーノーシス、人畜共通感染症とも呼ぶ)でもあり、保菌者であるネズミの尿によって水源や食物が汚染されることで、人にも感染することがあります。また粘膜や傷口をかいして感染することがあります。感染した犬やネズミなどの尿や、その尿に汚染された土や水たまりに接触したり、汚染された食べ物を食べたりすることで感染します。



*次回はねこちゃんの伝染病についてお話します。



ワクチンの効果は約1年間です。必ず年に1回接種しましょう。病原体は目に見えません。わんちゃんやねこちゃんが健康に過ごすために、病気からわんちゃんやねこちゃんを守りましょう。なにかございましたらお気軽にご相談くださいませ。


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。