ネッカーについて
皆さんは、アニマルネッカーをご存じですか?
別名;エリザベスカラーとも呼びます。
手術した時やケガをしてしまった時に
ワンちゃん・ネコちゃんが、傷口を舐めたり、咬んだり出来ないようにするものです。
『傷口を舐めたらダメ!!』と注意しても
動物達は痒みや痛みがあるところを咬んだり、舐めたりしてしまいます。
ネッカー(エリザベスカラー)はそのような行為を防止して、
治療をうまく進めていくために、とても大切な道具です。
しかし、急にこのネッカーをつけると
多くのワンちゃん、ネコちゃんが嫌がって、ストレスを感じてしまいます。
今回は、ネッカーを付けることで起きる3つの問題点(ストレス)と
その改善策をお伝えしようと思います。
【問題点】
① 食欲が落ちてしまう
● ネッカーが邪魔になり、食べにくくなってしまう為
● ネッカーの存在が気になって、食事どころではない
【改善できること】
・ 食器の高さを高くして、食べやすくする。
・ 食事中のみ外す。(着けはずしが難しい子にはお勧めできません。)
・ 手から与えてあげる。
② ネッカーによる擦過症
● 気になるところを舐めようとして、逆にネッカーの端で、違うところをこすってしまう
【改善できること】
・ ネッカーにクッションや包帯で保護をする
・ 動物の観察をよくする(早期発見)
③ 外耳炎
● ネッカーの内側は通期性が悪いため、湿度が高くなり耳が汚れやすくなる
● 耳の中を見たくてもネッカーをしているので、いつものように見れない
【改善できること】
・ こまめに耳のチェックをして清潔に保つ
・ 耳の薬を早めにつけて、ひどくならないように予防する
※たれ耳の子は特に気を付けておきましょう!!
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これから避妊手術・去勢手術を行う予定がある方や、万が一怪我をしてしまった
場合の事を考えてネッカーに慣れておくのも重要なことです。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。