軟便から・・
皆さんは便をどう考えますか。
『軟便くらい』と思われていませんか?
ただ軟らかい便をした又は便の最後だけ軟らかいからしばらく様子を見ておこうと安易に経過を観察するお考えをお持ちのかたも少なくないと思います。
ですが、その軟便や下痢のサインには様々な原因が関わっていることがあります。
○? 寄生虫→消化管寄生虫の寄生により軟便または下痢の症状を起こします。
寄生虫の種類によっては大量の寄生がある場合虫体を吐き出す
可能性もあります。
○? ウィルス感染→混合ワクチン接種に含まれている犬ジステンパーウィルス感染
症、犬パルボウィルス感染症、猫では汎白血球減少症での
症状で見られます。
○? 細菌感染→腸内細菌で悪玉菌の増殖による腸内環境のバランスの崩れで
引き起こされます。
○?? ストレス→新しく我が家にやってきた子犬、子猫や近所での騒音、または
ペットホテルでのお預かりなどの環境の変化によるストレス。
○? 食事→低品質フードや酸化が進んだフード、高脂肪食、急な食事の変更、
与えすぎによる消化不良。
○? 食物アレルギー→愛犬、愛猫の体質によってはご飯の中に含まれる原材料
によって皮膚への痒みや、下痢を引き起こします。
←最初は形があるが最後付近になり
軟らかくなった便
以上の原因は便検査、血液検査、混合ワクチン接種、適切な食事管理、愛犬愛猫に対する思いやりで防いだり改善することができます。今、お与えの食事の質や量が適切なものかどうか当院では体重・体系にあったご飯の量をカロリーを計算してご飯の量をお教えすることもできます。
←当院で体重測定をしカロリー計算を
行った用紙
下痢、軟便は状態が悪化すると水下痢、血便を引き起こす可能性がありこれらの下痢や吐き気は脱水症状を引き起こします。なお幼齢や高齢の犬猫はこの様な症状で衰弱しやすいです。ですので症状が激しくなる前に受診されたり、意識される方は前もって健康診断を兼ねて一度来院されることをお奨めいたします。
←消化器疾患アレルギー専用の処方食。
また日常与えているご飯や軟便等、アレルギーでのご心配な方は当院にご相談
下さい。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。