ペットが異物を口にした時
最近、ペットが異物を食べて病院に来られるケースが多くなってきました。
おもちゃやゴミ箱の中のものなど、いろんなものに興味を示し口にします。
異物を口にした時
犬が魚の骨や木片、おもちゃなど異物を飲んでしまった時。
症状 : 突然の吐き気や腹部痛
????????? 口に手をやる
???????? よだれを垂したり吐くしぐさをする
????????????? ?咳や発熱
????????? 起立したまま動かない 等
? ※食道梗塞、幽門閉塞、腸閉塞などを起こしていることがあります。
取り出す方法
★異物が喉に詰まったり、歯肉に刺さったり、歯と歯の間に挟待ている場合はまず犬を保定します。(2人以上で行います)
小型犬の場合は体をタオルでくるんで、顔だけ出す。中・大型犬の場合は足で体を挟んで保定する。
一人が犬の上顎と下顎に紐やタオルをかけ、犬の口を開けさせる。もう一人が口の中を調べ、異物を取り出します。
◎竹串やガラス片 : 尖った物は食道を傷つける場合があるので吐かせないほうがよいです。
◎糸、紐、布 : 糸をそっと引いてみて何の抵抗がなければ少しずつ取り出す。腸内まで入り引っ掛かっている可能性があり少しでも抵抗感がある場合は無理に引っ張り出さない。
吐かせる方法
異物が胃の中にある場合で、腸にまで達している時は難しいです。
犬が異物を飲み込んだ直後であれば比較的有効な方法
食塩 指を喉の奥に入れる オキシドール
吐根シロップ 逆さ吊り 等
異物を吐き出させることができない場合、病院での処置が必要です。
レントゲン検査で異物の確認と内視鏡での摘出
胃中か十二指腸近くにある場合は開腹せず、全身麻酔をかけ、内視鏡と把持鉗子を使い、異物の位置を特定してからモニター画像下で取り除きます。
異物の7割は内視鏡で取り出すことができますが、開腹手術が必要となることもあります。
下記の画像は、当院での内視鏡による実例です。
冷蔵庫についていた磁石
ゴミ箱の残飯を漁った
肉のパックに敷いてあるスポンジ
おでんの串
その他、サランラップやおもちゃ、綿棒などが多数あります 。
基本的にはすみやかに動物病院に行くか、獣医師に連絡し指示に従ってください。
異物を口にさせないための予防法
● 異物を口にさせないためには、周囲に原因となりそうなものを置かない事が原則です。
● ペットのいる部屋は整理整頓を心がけ、ゴミ箱やおもちゃ箱は、ペットの手の届くところに置かない。
● 誤飲をおこしそうな大きなオモチャやおやつは与えないなど、飼い主の日頃からの心がけが何より肝心です。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。