綾部動物病院

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ペットが異物を口にした時 2

前回は、ペットが異物を口にした時で、磁石や串などの異物でしたが、今回は薬物や毒物などを口にした時の対処法です。



異物の種類



 ①人の薬



 ②殺虫剤



 ③漂白剤



 ④チョコレートなど



    犬にとって劇物、毒物



処置



 大至急、吐かせる必要があります。



 犬が飲み込んだ直後であれば、比較的有効です。



処置時の注意点



●トイレ用洗剤や漂白剤などの強酸性・強アルカリ性のもの、灯油やシンナー等の石油性のものは嘔吐させると消化管に傷をつけることになります。



●嘔吐させる場合には、犬に意識がある場合に限ります。



●神経症状がある場合には嘔吐をさせてはいけません。嘔吐物が気管に入り窒息したり、誤嚥性肺炎を起こすことがあリます。



  犬の飼い方の本などに書いてある、毒物・異物の吐かせ方や処置法で多いのは以下の通りです。



  ○食塩をつかう



  ○指を喉の奥に入れる



  ○オキシドールや吐根シロップなど



犬の意識がない場合や中毒症状が出ている場合



   獣医師に連絡し指示に従ってください。



   薬などを飲み込んでしまった場合には、同じ薬またはその入れ物(箱)を動物病院へ持っていきます。



 ★実際、毒を飲んで苦しんでいる犬や暴れている犬に、塩水などを飲ませる異物の吐かせ方では、犬が暴れて手に負えなかったり、犬の口のどこまで指を入れていいのかわからず、病院に駆け込むケースがほとんどです。



基本的にはすみやかに動物病院に行くか、獣医師に連絡し指示に従ってください。



異物を口にさせないための予防法



 ● 異物を口にさせないためには、周囲に原因となりそうなものを置かない事が原則です。



 ● ペットのいる部屋は整理整頓を心がけ、ペットの手の届くところに置かない。



    飼い主の日頃からの心がけが何より肝心です。


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。