綾部動物病院

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食事について(中毒を起こすもの・食べ物)

雨が多い季節が参りましたが、いかがお過ごしでしょうか?



今回は食事についてお話していきたいと思います。



最近、、「わんちゃん、ネコちゃんがドックフード・キャットフードを食べない」 「ジャーキーや缶詰・おやつは食べる」というわんちゃん・ねこちゃんが増えています。 ドックフードやキャットフード(総合栄養食)は栄養バランスがとれていますが、人の食事やジャーキー類は栄養バランスが悪く、ジャーキー類ばかり与えていると、内蔵の臓器や皮膚などに影響を与えます。



また、人の食事に含まれる素材にはわんちゃん、ねこちゃんが中毒を起こすものが含まれています。 皆さんもご存知のことだとは思いますが、復習程度にお話ししていきます。



代表的には ・チョコレート ・ねぎ類 ・レーズンやブドウ ・キシリトール ・アルコール ・鶏や鯛の骨などがあげられます。その他にもさまざまなものがございます。



●カカオ類:成分であるでデオブロビンやデオブロミンなどが中枢神経を刺激する毒素になります。症状としては嘔吐、下痢、不整脈、心拍の増加、痙攣、発作、などがあります。  大量に摂取すると、心不全などを起こします。



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●ねぎ類:成分であるアリルプロピルジスルファイドなどが赤血色球を破壊します。       症状としては、嘔吐、下痢、血色素尿、黄疸、肝臓肥大などを起こします。      ねぎ類は加工しても毒性は消えません。ねぎを使った料理にも注意しましょう。量的には、個体差がある為、微量でも症状をおこす子や多少食べても平気な子もいますが、与えないようにしましょう。



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●レーズン・ブドウ:症状としては、嘔吐、下痢、腹痛、3~5日後には腎不全をおこしたケースが報告されています。個体差があるよいうではあります。



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●キシリトール :症状としては、血糖値の低下し、嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全を発症するケースがございます。



●アルコール:症状としては、嘔吐・下痢、振るえ、意識低下、昏睡、呼吸障害などを起こします。



●鶏や鯛の骨:鶏の骨は、鋭くとがった状態に割れるため,また鯛の骨は大変硬いため、喉を傷めます。症状としては、嘔吐、下痢、喉の炎症を引き起こします。        



●生のエビ・タコ・イカ・スルメ:ビタミンB1欠乏症となる恐れがあり、症状としては、食欲低下、嘔吐、神経症状(痙攣、ふらつき)などがあります。加熱すると安全にはなりますが、消化が悪いので、あげないようにしましょう。  



以上、代表的なものを上げさせていただきました。中毒をおこすものは他にもあります。固体差や量的なものは様々ですが、人の食べるものはあげないようにしましょう。  



次回は、中毒を起こす身近にある植物についてお話していきたいと思います。


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。