食中毒 植物編
晴れ間が続くこの時期、むしむしする季節になりました。
この時期嘔吐や下痢の症状をおこして来院する子が増えています。短時間のうちにカビなどの菌が増殖します。わんちゃんなどは、床をなめたり、誤ってカビなどの菌が増殖したものを口にすることにより体調をこわしてしまう恐れがございます。
以前は食べ物に関して食中毒をお話しましたが、ここでは植物に関す食中毒をお話していきます。身近にあり、観葉植物でもある植物でもわんちゃんやねこちゃんにとっては毒性があつものがあります。ここでは身近にある代表的な植物について記します。
・朝顔:症状としては、嘔吐、下痢、血圧低下、瞳孔散在などを起こします。*特に種に注意が必要です。
・アジサイ:症状としては嘔吐、沈鬱、元気消失、呼吸困難、ケイレンなどを起こします。*特に蕾の部分が危険です。
・アロエ:症状としては下痢をおこします。
・オシロイバナ:症状としては、嘔吐、下痢、腹痛、幻覚作用、皮膚刺激を起こします。
・キキョウ:症状としては、食べて数分後~数時間後に脈が速くなり、涎、振るえ、ふらつきその後、呼吸困難、虚脱、意識障害、心臓麻痺などを起こします。
・シャクナゲ:症状としては涎、嘔吐、視力障害、筋肉低下、ケイレン、昏睡などを起こします。
・菖蒲:症状としては、口内炎、舌炎、涎などをおこします。
・水仙:症状としては食べた直後に嘔吐、下痢、腹痛、流涎、血圧低下、心不全 重篤になると昏睡、麻痺などえをおこします*球根にとくに毒性が強いです。
・スズラン:症状としては、食べて2~3時間後に不整脈、吐き気、下痢、腹痛などをおこします。異常な興奮後昏睡状態に陥る危険性があります。
・ユリ科:症状としては、嘔吐、下痢、沈うつ、脱水症状、腎臓障害、視力障害、呼吸困難、循環不全、全身麻痺などをおこします。回復しても、慢性腎不全や膵炎に移行する危険がある。特にねこちゃんにとってはとても怖い植物です。(チューリップ、ユリ等)
・シクラメン:症状としては、激しい嘔吐、胃腸炎をおこします。*特に球根・根の部分の毒性が強い。
・サツキ:症状とては、よだれ、嘔吐、視力障害、筋肉低下、視力低下、徐脈、ケイレン、昏睡などをおこします。
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きれいな花や植物。わんちゃんやねこちゃんの身近にありますので、お散歩中などにご注意下さい。誤って食べた場合などはすぐに動物病院に来院下さい。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。