綾部動物病院

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冬に多い病気について

 最近、めっきり寒さが厳しくなってまいりました。室内飼育で快適な環境に慣れたワンちゃん、ネコちゃん達にはとっては、冬の寒さはやはり苦手です。寒さが引き金となって発症・悪化する病気もたくさんあります。また、暖房器具による事故ややけども心配です。ワンちゃん・ネコちゃんの健康管理を怠らずに、元気に冬を乗り切りましょう。



<泌尿器の疾患>



 寒くなると、散歩に出かける回数や時間が減ったり、室内でもじっとすることが多くなります。運動量が減ると、水を飲む量が減り、尿が濃くなり、尿中のミネラルが結晶化して、膀胱や尿道などに結晶や結石ができることがあります。また、外で排尿する習慣のワンちゃん・ネコちゃんは、排尿を長い時間がまんして、膀胱炎にもかかりやすくなります。



〇症状



 ・おしっこの回数が多い。おしっこの時間が長い。おしっこが出ない。



 ・血尿



〇尿石症の原因



 ・尿路の感染~膀胱炎などの感染により尿pHがアルカリ性になったり、尿石のもととなるアンモニアが増加する。



 ・不適切な食事~過剰なミネラルなどにより、尿中にリン酸やアンモニウム、マグネシウムが多量に排泄される。



 ・尿のpH~尿のpHが酸性・アルカリ性のどちらかに偏っていると特定の尿石ができやすくなる。



 ・尿量~水を飲む量が少なかったり、トイレに行く回数が少ないと尿が濃縮して尿結晶ができやすくなる。



〇尿石症の治療法



 尿検査や超音波検査、レントゲン検査で尿石の大きさや数、種類および症状の程度を調べます。



 結晶溶解作用のある処方食に切り替え、尿路感染症がある場合には、抗生剤の投与を行います。



 内科的治療で尿石の大きさが変わらなかったり、尿道閉塞などの緊急性が認められる場合には、膀胱切開や尿道切開による結石除去を行ないます。



〇尿石症の予防



 ①適切な食事管理・・・マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを適切に調整し、尿pHのバランスが最適となっている食事を与えましょう。



 ②水分を十分にとる・・・水分の摂取量が少ないと尿の量が少なくなり、尿が濃縮されて結晶ができやすくなります。いつでも新鮮な水が飲める環境に整えましょう。



 ③トイレの環境を整える・・・ワンちゃんもネコちゃんもきれいなトイレを好みます。汚れていると排尿を我慢することがあるため、尿石が作れやすくなります。トイレは落ち着いてできる利用しやすい場所に設置してあげましょう。



 ④トイトレーニング・・・散歩の時にしかトイレをしないワンちゃんやお庭でトイレをするネコちゃんは、ずっとおしっこを我慢してしまうことになります。家の中でおしっこができるようにトレーニングしておきましょう。



<伝染性の疾患>



?冬は、人間のインフルエンザが流行するように、低気温・低湿度を好むさまざまなウイルスが活発に活動する時期です。体力・免疫力が低下してるとウイルスに感染しやすくなります。ワクチンを接種しているからといって、伝染病を完全に予防できると油断しないようにしましょう。



〇予防



 ①ペットホテルや美容室、ドッグラン、など、不特定多数の犬が集まるところは、いろんなウイルスや細菌がいることもあります。旅行などで犬を預ける場合は、ワクチン接種を義務づけているところを選びましょう。



 ②ワクチンは、病気を完全に防ぐものではなく、感染して軽い症状がでることもあります。犬の体力が衰えていて、抵抗力が落ちていれば、ワクチンを接種しているからといって安心はできません。毎日の規則正しい生活でウイルスに感染しない抵抗力のある体をつくることが大切です。



<呼吸器系の疾患>



 冬は気温が下がり、空気が乾燥して、鼻や喉の粘膜の働きが弱まり、細菌やウイルスの侵入に対する抵抗性が弱まります。そのため、鼻や喉が冷たい外気に触れることで、鼻や喉などの症状となってあらわれます。特に、朝晩の気温が下がるとき、小型犬は要注意です。



〇症状



 咳、鼻水、くしゃみ



〇予防



 ①部屋の通気をよくする・・・ウイルスや細菌は、 閉めきった部屋に充満してしまいます。時々窓を開けて、外のきれいな空気を部屋に取り入れましょう。



 ②乾燥する日は加湿器を使う・・・冬は気管などが、湿度の低い乾燥した冷たい空気に対して敏感になります。加湿器などを使って、適度に部屋の湿度を保つことは、咳などの症状を和らげるのに役立ちます。



<低温やけど>



 冬になると、寒がりのワンちゃん・ネコちゃんは、暖房器具のそばでじっと寝ていることも多くなります。ファンヒーターやストーブ、こたつは、近づきすぎて毛を焦がしてしまうことがあります。また、ファンヒーター、ホットカーペット、電気毛布、こたつは、低温やけどを起こすことがあります。



 暖房器具に近すぎないように柵をしたり、温度を調節したりしましょう。また、長時間同じ姿勢でいると、低温やけどを起こしやすいので、注意しましょう。


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。