綾部動物病院

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ワクチン接種について

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春になり、子犬や子猫の来院が増えて参りました。



皆さんは、伝染病の予防接種の話をご存じだと思いますが・・・



ここ何年か注射をお休みしてしまっていたり、去年すっかり忘れてた!! という飼い主様は、今一度ワクチン接種について復習してみましょう。



◎そもそも、ワクチンとは??



ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンとは細菌やウイルスの毒性を弱らせたもの。不活化ワクチンとは細菌やウイルスを殺し免疫を作るために必要な成分を取り出し毒性を無くしてつくられたものです。弱らせたり殺したりしてあるのでまず病気にかかることはありませんが、もちろん体にとっては〝異物″です。?



では何のためにワクチンを打つのでしょうか??



?11.jpg?? ←体の中



ワクチンを打つと体の中では抗体(敵と戦う方法や武器)を作ろうという反応が起こります。



初めてのワクチン注射では体内に入ってきたウイルスを記憶させてあげます。



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次に同じウイルスが入ってきたときに戦う方法を知っていると、病気に感染しなかったり、症状が少なくて済むのです。



(前回入ってきたウイルスの記憶を思い出させてあげます。)



※子犬や子猫の場合はすでにお母さんからもらった免疫(生まれて12時間以内に初乳を飲むことでもらう→移行抗体)を持っています。



お母さんからもらった免疫は、子犬の場合で生後約45日~生後4ヶ月、子猫の場合で生後約2ヶ月~3ヶ月の間になくなってしまいます。



お母さんからもらった免疫が効いている間はワクチン注射をうけてもほぼ効果がありませんので、免疫の切れる時期を見計らって(いつ移行抗体が切れるかはわかりませんので)複数回のワクチン接種を行います。?



◎ワクチンを打つことでの心配な点は?



▽まずはワクチン接種後、数分~30分以内に出ることの多い急性のアレルギー?反応(アナフィラキシーショック)があります。

 症状は虚脱、消化器症状、チアノーゼ、体温の低下、震え、ケイレン、尿失禁など・・・処置が間に合わないと死に至ることもあります。



→兄弟犬よりも少し成長が遅めで、身体が小さな子には初めから種類の多いワクチンを接種すると負担になってしまい、アナフィラキシーショックなどのアレルギー反応を起こしかねませんので、初回は種類の少ないワクチンを接種という事もあります。



▽急性のアレルギー反応は起きなかったけれど、、、病院からおうちに帰ると、アレ? 顔が腫れてる・・・。

免疫系が過剰に反応することでアレルギー反応を示すことがあります。

 症状は発疹や発熱、食欲・元気の減退、顔の腫れ、嘔吐、下痢、ワクチン接種部位の腫れなど。



→1歳以上の子でも、〝去年まで注射を打っても何ともなかったのに今年は顔が腫れた″ということもあります。

ワクチンの予定の前後はストレスをかけないように(シャンプーなど)、できるだけ午前中に済ませましょう!!

午後に打ってあとから異常が出ても、遅くまで開いている動物病院は少ないので。



目立ったアレルギー症状が出なくてもワクチン接種後の数日は体がだるくなったりして、元気や食欲が落ちてしまうことがあります。



アレ? うちの子はワクチンを打っても毎年元気いっぱいだけどなぁ・・・。



基本的にワンちゃん、ネコちゃんは大好きな飼い主さんの前では気丈に振舞いがちです…。



上記のようにワクチン接種後の体の中ではいろんな戦いが起きています。



そんなときに体力を使ってはいけませんので数日の安静が必要となるのです。



ワクチン接種は金額的に安価とはいえませんが、命を落とす危険のある病気からペットを守ってあげられると思えば・・・どうでしょうか?



いざ病気にかかってからでは入院費用やお薬代が大変ですので、



        早めの 予防をお勧めいたします。


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。