~ フィラリアの予防を始めましょう ~
4月に入りフィラリアの予防が始まっています。今年も血液検査を受けてフィラリアの感染がないかどうかを確認してフィラリア予防を始めましょう。
フィラリア症とは、感染犬の血液を吸血した蚊にフィラリアの子虫が入り込み感染していない犬を吸血するときに一緒に体内に入り込み感染します。体内に入った子虫は血管に入り込み体中を血液の循環とともにめぐりながら最終的に心臓の肺動脈や右心房右心室に寄生するそうめん状の寄生虫です。一度入ったフィラリアの成虫は心臓の中で5~6年いつづけその間に心臓に負担がかかり少しの運動で呼吸が荒くなったり、咳がでだし、お腹に腹水が溜まってしまう慢性症状のと心臓に寄生していたフィラリアが突然亡くなりその死骸が肺の血管などにつまりショック症状を起こす急性症状のものがありますがそのままにしておくと亡くなってしまう恐ろしい病気です。
そんな苦しみから守ってあげる為にも蚊からの吸血が始まった1月後から蚊からの吸血が終わった1月後までの毎月1回の予防が重要になってきます。
またフィラリア症は3夏予防を行わなかっただけで90%以上の感染率があげられますし、秋から冬にかけての蚊の中にフィラリアの子虫を含んでいる確立が高いので予防の期間は4~5月から12月の最後の月までしっかり予防を続けましょう。
なお犬での感染のイメージが強いフィラリア症ですが、まれに猫にも感染する寄生虫です。症状は犬と一緒で呼吸困難や咳食欲不振などですが犬に比べて心臓が小さいので成虫が1匹心臓に入っただけでもかなりの負担になります。猫のフィラリア予防薬も犬と一緒で月に一回予防薬を行う形になりますのでご心配や気なられたら当院にご相談下さい。
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*左がフィラリア検査に使用する試薬です。この結果では陽性反応が出ていました。
右の写真がフィラリアの成虫です。
症状が出る前に まず、予防しましょう。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。