狂犬病ワクチンの時期が来ました。
法律で定められている年に1回の狂犬病予防週間が始まりました。
犬の伝染病はたくさんありますが、ここでは簡単に狂犬病について、ご紹介します。
狂犬病とは、全哺乳類に感染し、発症すると100%死亡する怖い病気です。さらにこの病気は、進歩した最新医療でも治療法がありません。全ての哺乳類に感染するため、犬だけでなく、私達人や身近にいるネコ・うさぎやハムスターにも感染します。狂犬病の原因となる狂犬病ウイルスは感染した哺乳類の唾液に含まれるため、感染動物に噛まれることにより、感染します。
狂犬病は、犬の伝染病のなかで、唯一ワクチン接種が法律で義務づけられている病気です。生後3ヶ月~接種できます。混合ワクチンとは違い、生後3ヶ月~1回接種を行うと、次回は1年後のワクチン接種になります。ワクチンとともに、病院では保健所への登録も行うことができます。登録を行うと、鑑札をお出しします。鑑札を首輪につけておきますと、迷子等で保健所で保護されたときは、飼い主様に連絡があります。
犬のワクチン接種は法律で定められてますが、私達の身近にいるネコのワクチン接種は義務付けられていません。その理由は、ネコから人に感染した例が少ないことからです。ですが、ネコや他の哺乳類にも感染することは、確認しておきましょう。
現在日本国内では50年間狂犬病は確認されていなかったのですが、近年、外国で感染犬に噛まれ、日本に帰ってから発症し、なくなった方がいらっしゃいます。外国では、年間何万人と人が狂犬病で亡くなっています。
現代は、日本と他国の輸出・輸入が盛んです。何時どこで、狂犬病が日本に入ってくるかも分かりません。狂犬病ワクチン・登録は飼い主様の義務であるとともに、人や犬を守るためにあります。ワクチン接種・登録を行いましょう。
*ワクチン接種は体調が良いときに行いましょう。アレルギー・持病・老犬などにより、接種できないこともありますので、病院にご相談下さい。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。