糖尿病にご注意を!
糖尿病とは、体の筋肉や臓器などを構成する細胞に不可欠なエネルギー源である「ブドウ糖」が、体の組織細胞の中に取り込まれず、血糖値が高くなる病気です。
主な症状には、次のようなものがあります。
・水をたくさん飲むようになる
・尿の量や回数が多くなる
・食欲が増す
・食べているのに痩せてくる
悪化すると、体内の脂肪が分解され、そのときに作られる「ケトン体」という有害な物質が増加して、「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態になり、嘔吐や下痢が起こり、さらに進行すると昏睡状態におちいり、命にかかわることがあります。
原因は、「インスリン」というホルモンが、膵臓から分泌されなくなったり、働きが悪くなることから起こります。
「インスリン」には、つぎのような働きがあります。
・体の細胞が糖を吸収するのを助ける
・肝臓が脂肪やたんぱく質を蓄えるのを助ける
糖尿病の治療は、インスリンの投与と食事療法で行います。インスリンは、獣医師の指示に従い、飼い主様が毎日、注射します。また、適切な食事(療法食)を決まった時間に、同じカロリーのものを与えます。また、適度な運動を行う必要があります。
糖尿病を予防するには、次のようなことに注意しましょう。
・肥満しないように、体重を測り、理想体重を保つように心がける。
・毎日、適度に運動させ、規則正しい、生活を送らせるように心がける。
当院では、年齢、体重、肥満度、運動量に適した一日の食事量(カロリー)計算を行っております。愛犬・愛猫の肥満が気になる飼い主様は、気軽にご相談下さい。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。