この度、グリーン・チムニーズのスタッフの主要メンバーある、お二人の講師に、グリーン・チムニーズの目的や実際の活動内容について紹介していただくとともに、グリーン・チムニーズでの体験や成果を日本においてどう活かすことができるか、また、国際的に最先端の考え方を欧米のAATに関する情報についても講演していただきます。その他、教育やセラピー等複数の観点から動物や自然を取り入れる長所、問題点、そして具体的リサーチについても講演いただきます。カウフマン先生の講演については、講師の木下先生が通訳をしてくださいます。

グリーン・チムニーズとは

　1947年にサミュエル・ロス博士によって創設された、ニューヨーク州から資格認定を受けた情緒障害・学習障害のある子どもたちを受け入れるための施設。200名前後の子どもたちが、居住あるいは通っている。医療関係・教育関係・動物関係等の様々な専門家たちが関わり、動物の世話や園芸・農場プログラム、乗馬や介助犬育成プログラム等を通して、それぞれの抱える問題を解決し、再び地域社会へ復帰できるよう取り組んでいる。

講師

Michael E. Kaufmann

グリーン・チムニーズ＆ファーム　サム＆マイラ・ロス研究所　所長

人と動物との関係、動物福祉、愛護教育のプロとして、ニューヨークでのアメリカ動物保護協会（ASPCA）の愛護教育者、アメリカ動物愛護協会、北米障害者乗馬協会の教育部長等、30年以上の経歴を持つ。 現在はサム＆マイラ・ロス研究所所長、グリーンチムニーズファームの責任者として動物、植物と自然が人間の環境と生活に与える影響を主軸としたGreen Careを焦点に啓蒙活動を行っている。

木下美也子

グリーン・チムニーズ＆ファーム　サム＆マイラ・ロス研究所　教育プログラム部長

1997年、グリーン・チムニーズのインターンとして渡米。

2000年に北米障害者乗馬協会から上級障害者乗馬インストラクターの認定を受け、グリーン・チムニーズ馬介在療法部門の責任者として200人の障害を持つ子どもの指導を担当。
2009年よりファームの教育活動部長として活躍。

現在は、サム＆マイラ・ロス研究所の教育プログラム部長を務める。