綾部動物病院

宮崎市の動物病院です。子犬の飼い方指導・犬の保育園・犬のお泊り強化保育・犬のしつけ教室・トリミング・ペットホテルも行っております。お気軽にお越しください。

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肥満について

今回は、肥満について説明していきます(^^ゞ

●肥満とは。。。●

犬や猫において一般的に言われているのは、適正体重の15~20%を超えてしまうことです。

犬や猫の適正体重はだいたい1才くらいの体重を目安に考えていきます。(大型の品種は除きます)
この時にはほぼ体が大人になっているからです。
また、同じ犬種・猫種でも骨格の大きさなどにより適正体重は個体差があります。
その子の適正体重を知りましょう♪♪

●肥満かどうか確かめる方法●

~触る~

背中や肋骨のあたりを軽く触ります。・・・「背骨や肋骨が触れましたか?」

~見る~

四足で立たせた状態で横から見ます。・・・「お腹凹んでますか?」

同じ状態で上から見ます。・・・「くびれはありますか?」

もし、「背骨や肋骨が触れない。」「お腹が下に垂れ下がっている。」「くびれがない・丸太や樽のような体型」などがあった場合は肥満気味もしくは肥満です。

●なぜ太るのか●

~フードやおやつの与えすぎ~

「フードは目分量であげていませんか?」・・・フードは計量カップなどで決められた量をあげましょう(*^^)v
フードの量はその子の今の年齢・体重・去勢避妊しているか・食べているフードなどによって変わってきます。
その場合カロリー計算を行い、フードの量を決めます。

☆当院でもカロリー計算を行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお申し付けくださいませ<(_ _)>その時は今食べているフードの名前とカロリーを教えて頂けると1日のフードの量まで計算することができます。☆

「『おやつは少ししかあげてないから大丈夫!!』と思っていませんか?」・・・確かに少量のおやつなら大丈夫かもしれません。しつけのご褒美や仲を深めるのに必要だと思います。ですが、おやつを家族の皆さんが少しずつでもあげているとするとその子にあげる1日の量は超えている可能性があります∑(゜Д゜)ノノ

他にも、食事中に足元にやってきて可愛い顔でおねだりされると少しだけならとあげたくなっちゃいますが・・・控えて頂いた方がいいですね(^_^;)人の食事は味が濃いものが多いですのでワンちゃんたちには不向きな食べ物です。

また、おやつを少ししかあげていないつもりでも体の小さい小型犬や猫ちゃんには与えすぎていることもあります。
このように『少ししかあげていない』が積み重なり肥満へと繋がっていくので要注意です(・.・;)

おやつをあげたらその日のフードの量を少し減らすなどしてあげすぎないようにしましょう♬
もしくは、1日にあげる決められた量のフードの中から少し取り分けてご褒美・おやつとしてあげる方法もいいと思います(^^♪

~盗み食い~

多頭飼いされている方も多いと思います。ご飯をあげられる際にみんな一緒にあげると、自分のご飯を終わるとまだ食べている子のご飯まで食べてしまう子がいます(゜□゜;)
ですので、ご飯を食べている時は飼い主様が注意して見てくださるか別々のお部屋でご飯をあげるなど盗み食いをさせないようにしましょう♪

あとは、フードをワンちゃん、猫ちゃんの手の届く場所(?)いたずらしやすい場所においておくと袋を破いて食べるなど盗み食いに繋がるのでフードの置く場所はよく考えて置きましょう(^_^)/

~避妊・去勢~

ワンちゃんや猫ちゃんは避妊・去勢をすると代謝が落ちて太りやすい体質になります。
今まで食べていた量から少し減らしたり、カロリーの抑えたフードに変えるなどして肥満に対策をしましょう。

~その他~

運動不足も肥満の原因の1つです。特に室内飼いの子は運動不足になりがちです(^.^;)

代謝に関係する病気で太ることもあります。もし、肥満になるような食生活に心当たりがないのに最近太っているように感じられましたらご相談くださいませ<(_ _)>

●肥満が原因でかかりやすい病気●
 
~関節や骨の病気(前十字靭帯断裂、椎間板ヘルニア などなど)~

体重が増えすぎると関節や背骨に大きな負担がかかります。
十字靭帯が断裂すると地面に足が着くとき骨同士がすれ痛みが出る為歩けなくなってしまいます。
ほかにも元より膝蓋骨脱臼があった子は悪化したり、大型犬は肘の関節に炎症がみられることが多いです。
背骨に関しては個々の骨が変形し隆起したり、骨と骨の間にあるクッション材(椎間板)が押しつぶされて飛び出てきたりすることがあります。

~心臓や肝臓の機能低下(僧帽弁閉鎖不全症、肝硬変 などなど)~

体脂肪が増えると送り出す血液なども増えるので心臓への負担も大きくなります。その状態が続くと心臓の弁が閉じなくなり逆流します。これが進行すると痰がからんだような咳をします。

~その他~
糖尿病
熱中症
などなど命にかかわる病気が肥満が原因でかかる可能性があります。
あとは、麻酔へのリスクも上がります。麻酔が効きにくかったり、麻酔からの覚めが悪かったりします。

●ダイエット●

人と同じようにワンちゃんも猫ちゃんも無理なダイエットは禁物です。
極端は食事制限は健康を害することもあります。更に、太った体のまま運動しようとすると関節や骨などにも負担がかかってしまいます。

動物病院に相談しながら無理のないダイエットをし適正体重を目指しましょう♪♪
フードの量や種類を見直し定期的な体重測定をおすすめいたします。
肥満の子用にカロリーを抑えたフードもあります(^O^)ですが、カロリーを抑えたフードを食べていても決められた量より多めにあげたり、おやつをあげ過ぎては痩せてはくれません(^ω^;)

家族のみなさんが協力し、可愛いおねだりに負けずダイエットを頑張りましょう!!
そして痩せる事ができましたら、リバウンドにもお気を付け下さい(ー∀ー;)


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。