年末・年始がやってきます。ご注意を!
今年も残すところ少しになりましたね。人は大掃除、新年の準備に大忙しのこの時期。ねこちゃんやわんちゃんには温かい暖房のなかでうとうと過ごしていることと思います。ここで年末わんちゃんやねこちゃんが注意することがお話していきたいと思います。
①食べ過ぎやおやつのあげすぎにはご注意を! 年末年始親戚や家族がそろう場では、どうしてもおやつをいつも以上に与えたり、または人の食べ物を誤って食べたりして腸炎を起こす場合があります。いつも通りのドライフードを上げましょう。もしあげるとしたら、普段与えているものや以前食べたことがあり、なにも異常が起きなかったものを上げましょう! フード以外のものを上げる際は必ず、フードの量を減らしましょう!また食べ物を落とさないように気をつけましょう。ハンバーグなどタマネギの入った料理、チョコレートなどは、わんちゃんが中毒を起こします。特に子どもたちには、注意をうながしましょう。場合によっては、わんちゃんやねこちゃんを食事中には別の部屋にうつしておくことをお勧めします。
②薬やフードをきらさないようにご注意を! 定期的に決まったお薬(とくに心臓の薬)やまたは、処方された食事を食べている場合は、必ず、余裕を持ってご準備ください。
③かかりつけ病院に確認を! 年末年始の確認や、いざ何かあった時のご自宅での対処方法を確認しておきましょう。
④車での移動に注意を。
帰省や初詣など、車で出かける機会も増えることと思います。よく犬を助手席に乗せている姿を見ることがありますが、事故の際、わんちゃんの安全が確保できないので危険です。車での移動は必ずクレート(小型犬ならプラスチック製のキャリーバッグ)に入れ、シートベルトをクレートにかけるまたは万が一の時にも、ダメージの少ない場所に置くことが大切です。また車内をうろうろ動きまわることにより、車酔いなどになるケースもあります。安全に移動するためにも、クレートなどのご準備をおすすめします。しかしここで入りなれていないわんちゃんの場合は、入ることですごく興奮する場合もございますので、その場合は、必ずお一人が膝の上で動かないように抱っこしていただく必要がございます。遠出する場合にはこまめな休憩を入れましょう。車よいする場合は、出発の2時間前には食事を済ませておきましょう。
⑤ストレスに注意を。
親戚の方などがが家に来ることも増えるこの時期。わんちゃんやねこちゃんにとっては、日頃接していない他人が、自分のテリトリーに入ってくることになります。怖がりのわんちゃん、ねこちゃんは、それに大きなストレスを感じます。そうしたわんちゃん、ねこちゃんには静かに休めるスペースを、人が集まる部屋とは別に作りましょう。無理に人の中に入れたり、接したりするのは控えましょう。
⑥こどもさんに注意を。
この時期は子どもたちも、集まる時期です。子どもは大きな声を出してはしゃぎます。犬も大興奮し弾みでわんちゃんや子供さんがケガすることがあります。くれぐれも、小さな子どもたちだけで、わんちゃんと遊ばせないように。
<自宅の暖房にはご注意を>
猫は暖かい場所が大好きです。また最近は寒がるわんちゃんも多いようです。ストーブやこたつ、お布団の中など温かい場所を飼い主様よりも先にすわっていることも多いようです。ここで注意することは、低温やけどや事故には気をつけましょう。風呂場の風呂ぶたの上がお気に入りの猫も多いようですが、誤って熱いお湯の中に落ちてやけどを負ったり、おぼれてしまったりする事のないように。また、部屋の中でも、電気のコードを引っ掛けてストーブを倒したり、ストーブの上のなべややかんを倒してしまうといった事故にも気をつけましょう。
または反対に暖め過ぎにはには注意しましょう。冷たい床に寝そべる・水をたくさん飲む・はぁはぁと息づかいが荒い、などは暖めすぎのサインです。暖房器具で暖まりすぎて低温やけどなど、けがをする事もあります。上記のサインが出た場合はまず犬に洋服をきせているなら脱がせましょう。暖房器具の中でも、特に床暖房は注意が必要です。人間と違って、犬はべったりと床に密着していますので、それだけ床暖房の影響を受けやすくなります。遠赤外線の輻射熱を利用する床暖房の場合、一度からが暖まると冷たいところに寝たりして体を冷やしても、体の内部はまだ暖かいままということがあります。それに気づかずに、さらに床暖房で暖まることを続けると熱中症になることもあります。
ホットカーペットは、ずっと寝ていると、熱で低温やけどを起こしたり、毛が抜けてしまったりする事があります。犬用ベッドやクレートは、ホットカーペットの外に置きましょう。電源を切ったり、タイマーを使うのもよい方法です。エアコンは、室内の空気が乾燥しがちです。湿度が30%以下になると、体調を崩す心配があります。室内に水を置いたり、加湿器を使って湿度を60%に調節しましょう。こたつは、ずっと入っていると、脱水症状を起こしてしまう危険があります。
この冬をわんちゃんもねこちゃんも人も快適に過ごしましょう。年末年始は病院が休診になるところが多いことだと思います。当院も12/29午後~1/3日までお休みをいただきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。年末年始人もわんちゃん・ねこちゃんも体調をくずさないように気をつけて、新しい年を迎えましょう。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。