~おうちのワンちゃんの耳は正常ですか?~
少しずつですが朝晩の気温が下がってきて秋の気配を感じるような感じないような…。
しかし日中はまだまだ気温も湿度も高めで不快感が残りますf(>_<;)
湿度が高いと皮膚やお耳を悪くして来院する子が多いです。
今回は耳の病気のなかでも外耳炎についてまとめてみました。
外耳炎とは・・・耳の中にたまった耳垢が刺激となったり、湿った耳垢に細菌が繁殖して二次感染が起こることをいいます。
本来、耳の中は乾燥していなくてはならないのですが、
人の耳は鼓膜までの耳道が一直線なのに対して、ワンちゃんの耳道はL字に折れ曲がっています。
これがお耳を乾燥しにくくしてしまう要因にもなっています。
≪こんな症状が出てたら注意!≫
・耳が臭う
・褐色~黄色~黒色の耳垢が耳にあるのが見える
・最近よくパタパタと頭を振っている
・耳をこすりつけたり、後ろ足で耳を引っ掻くしぐさをする
(首の辺りをしきりに掻いているような気がする)
・耳を触ると鳴く、または痛がって触らせない
外耳炎を放っておくと炎症が広まって、鼓膜を傷をつけるなどして中耳まで達し、さらには平衡感覚をつかさどる内耳にまで炎症が及ぶと運動失調が出ることもあります。
≪発症しやすい犬種≫
1.耳が垂れている
外耳道の換気が十分にできず、耳垢がたまりやすため。
(コッカースパニエル、Gレトリバー、シーズーなど)
2.耳道が狭く、シワが多い
耳垢がたまりやすいため、二次感染を起こしやすい。
(パグ、プードルなど)
3.耳垢が多い
体質的に耳垢ができやすため。
(シェパード、ダックスフンドなど)
4.外耳道に毛が多い
二次感染を起こしやすい。
(マルチーズ、プードル、シュナウザーなど小型の長毛種)
◆耳のお手入れ方法◆
耳の掃除はかえって炎症を起こしてしまったり、悪化させる場合があります。
耳の奥まで綿棒を入れるような掃除は行わないようにしましょう。
イヤーローションやオリーブオイルなどの刺激の少ないもので、目に見える範囲の耳垢をやさしく拭き取る程度にしましょう。
※もし家で耳毛抜きが出来るようであれば、ピンセットなどで耳道を傷つけないように抜き取り、乾燥しやすくした上でイヤーローション等を使用しましょう。
耳毛抜きや耳掃除は通常、トリミング(シャンプーやカット)の時に一緒に行います。
トリミング前の健康チェックで皮膚や耳の異常に気づくこともありますので定期的なご利用をおすすめいたします。
きびしい残暑はあともう少し…でしょうか。
季節の変わり目は人も動物も体調管理が難しいので些細な変化を逃さないようにご注意下さいね。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。